そんなある日、いつものように釣り場へ向かった母。
普段は、何か釣れると、写真付きで連絡がくるのですが、本日はきません。
収穫ゼロの日かな?と思っていると帰ってきた母から、
『今日は蟹が引っかかったよ』
え?
コンビニの袋に、まるで沖縄の海に生息して
いるのではないかと思うような鮮やかな渡り
蟹殿が鎮座していました。
なぜ渡り蟹が我が家にいるのかも不明、
というよりも、引っかかったとは?
ハテナでいっぱいの私に、母が
『投げたら、なんか引っかかってて引き上げ
たらついてきた』と。
蟹はまだ生きています。微かに泡を出し、カ
クッカクッと、関節を外すような音が我が家
のキッチンで響き渡りました。
今夜のメインは【茹でた渡り蟹】です。
爪先まで身がぎっしりと詰まっており、堪ら
なく美味しかったです。
なんでもない日にカニを食べれるなんて!
それも家で!なんて幸せなんでしょうか。
きっと母の日頃の行いが良いからでしょう?
ありがとう、母。