朝から執筆しようと決めていたのに、気がつけば陽が落ちて肌寒くなった。
やる気スイッチなんてものはない、と改めて感じた20時である。
あるものなら見つけて欲しい。やる気スイッチ。
「やる気スイッチ」や「やればできる子YDK」など
頭から離れないキャッチフレーズを思いつく人の頭の中を、一度でもいいから覗いてみた
い。
何事も、楽しみがないと継続は難しいと学んだ、今日この頃。
これは日々の仕事でも言えるだろう。
昔、いつもご機嫌な同僚がいたため、どうしてそのようにいられるのか尋ねたことがある。
その人は笑顔でいった。
「仕事内で、友達や家族にこんな楽しいことがあったと話せる内容を3つ見つける
すると、自然と楽しいことないかなとウキウキした気持ちになるからご機嫌で
いられるのよ」
仕事が面倒だとか、無気力でいるとやる気は出ないだろう。
楽しいことやワクワクすることを考えていると、自然とご機嫌でいられる。
イライラしていたり、ストレスを感じている状態だと楽しい事があっても
気がつくことができないだろう。
考え方を変換するだけで、自然とご機嫌でいることができる。
目から鱗である。
なんだ、そんな簡単なことか
そう思った当時の自分を、後ろから全力でチョップしたい。
私も同じようにしてみようと試してみるが、これが中々難易度が高い。
そもそも心に余裕がないと周囲のことにまで気を回せないからである。
また、他者が起こした出来事に対して腹を立てるのか、ふふっと笑える内容に変えるのかは
本人の心の持ち様とでもいうのか、器の大きさの違いもあるだろう。
その同僚は機嫌が良いため、後輩にも先輩にも慕われ、信頼されている。
凄すぎて嫉妬や妬みも湧かない。
完敗である。(初めから戦ってなどいないが)
いまだに敵わないが、少しでも近づけるよう日々ご機嫌でいるようにしていると、
自然と起こることや、イライラすることが少なくなった気がする。
早く追いつけるようになりたいものだ。
特に怒らなくなったと同時にとしを重ねるにつれ、涙を流すことも少なくなった。
というより、あくびをする以外で全く泣く事がなくなってしまった。
昨今、涙活という言葉を耳にする事が増えた。
「意識的に泣くことでストレスを解消する活動のこと。(諸説あり)」
たまたまリビングでうたた寝をして起きた時に不意についていたドラマで
子どもが泣きながら、母親の幸せを願うために訴えている場面をみた。
それまでの話の内容は全くわからない。海外のドラマであったため、
出演キャストの名前もわからない。
しかし、そのワンシーンを見ただけでさらさらとした涙が止まらなかった。
涙腺崩壊とはこの事か。
「何て健気でいい子なんだ」という気持ちと共に心がギュッとなるのを感じた。
これが共感と感情移入である。全く内容を知らないし、フィクションであるのに、だ。
ちなみにその時の涙はしょっぱかった。
そのドラマが済んだ後は、何事もなく、すぐに別のことを考えている。
ある意味、涙活にストーリー性や時間はそれほど必要ないのだ。
瞬発的に、がつんを感情を揺さぶる大きなきっかけがあれば良い。
思えば私の今までの経験上、内容が変わらなくても感情が揺すぶられるものであれば
すぐに涙が出る。
子どもや家族関連の内容を見ると、感情が揺すぶられる傾向にある。
逆に恋愛のストーリーに関しては、少し冷めた目線で見てしまうため、あまり共感できな
い部分が多い傾向だ。
感情移入のポイントは人それぞれであるが、このように感情移入しやすいポイントを抑えて
涙活をすれば、より効果的な涙活ができると共に、自分の傾向を分析できるだろう。
自分がどんなことで感動したり、悲しんだり、逆に興味がないことについて理解が深まる。
普段無意識に選んでいることに意識を向けてみると自分の好きなこと、得意なことなど
今まで気がづかなかった自分に、気がつく事ができる。
涙活をすることで、ストレス解消と共に、自己理解を深める事ができるのだ。
目まぐるしく急速にすぎていく日々の中。
少し立ち止まって、涙活もいいものだと言えるだろう。